EETJ アップルの車載ディスプレイモジュール「iOS in the Car」については、どのようにお考えですか。対応を表明している自動車メーカーの数は、OAAに比べて格段に多いですよね。
Ballew氏 NVIDIAの視点でみれば、「顧客が望むものを提供するだけ」です。「自分たちが持っている端末のOSを、スムーズに車載インフォテインメントシステムにつなぎたい」と言われれば、とにかくその技術を提供することに最善を尽くします。今後、iOSやAndroidの他、Linuxをベースにした車載用プラットフォームを開発しようとする動きは加速すると思います。どんなOSが対象となっても、自動車メーカーが、消費者が望むユーザー体験や機能を搭載できるような柔軟性を実現できるようにすることが、当社の役割です。
EETJ OAAに参加する自動車メーカーの数は、今後増えるでしょうか。
Ballew氏 結論から言えば、もっと増えてくると思います。Googleはかつて、Androidの開発を促進するためにOHA(Open Handset Alliance)を発足させ、見事に成功させました。OHAの成功があったからこそ、Googleは、自動車の分野でも、業界団体を作るという同じような手法で挑んできたのでしょう。GoogleがAndroidの活用を広めたいと思っているのは間違いないですから、OAAに参加する自動車メーカーもおのずと増えるはずです。
EETJ Tegra K1によって、自動車業界におけるNVIDIAの地位がより強固になったように見えます。
Ballew氏 NVIDIAが自動車業界に注力していることを表立って強調していなかった時期は、Tegraというブランドは、モバイル向けのイメージが強いものでした。Tegra K1の登場によってそのイメージが完全に変わるのではないでしょうか。
当社のプロセッサを搭載した自動車は、現在使用されている自動車だけに限ってみても450万台に達しています。ゲーム機に搭載されているものと同じプロセッサがクルマにも採用されていることに、驚く消費者もいるようです。
Tegraは、車載インフォテインメント/ナビゲーション、高解像度のデジタル計器クラスタ、車載用ヘッドアップディスプレイの分野で、自動車の付加価値を高めることができるプロセッサだと自信を持っています。
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