アバゴ・テクノロジーは、「TECHNO-FRONTIER 2014」(2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で、さまざまな所で使われているモーター制御技術を中心に展示する。高いシェアを誇るエンコーダでは、電動アクチュエータや人型ロボットといった新しい分野を狙う。
2014年7月23〜25日の3日間、メカトロニクス/エレクトロニクス関連の最新の要素技術が一堂に集結する「TECHNO-FRONTIER 2014」が開催される。
TECHNO-FRONTIER 2014の開催に先立ち、アイティメディアが運営するモノづくり/エレクトロニクス関連メディア「EE Times Japan」「EDN Japan」「MONOist」では、TECHNO-FRONTIER 2014の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを紹介する。
今回紹介するのは、モーター制御技術などに注力するアバゴ・テクノロジーだ。
>>3メディア合同「TECHNO-FRONTIER 2014特集」
アバゴ・テクノロジーは、「あんなところにも。アバゴのモータ制御技術。」をテーマに、モーションコントロール製品やエンコーダ、フォトカプラなどを展示する。これらの製品はいずれも、日常生活に関わりのある至る所で使われているからだ。例えば、エンコーダは製造装置や多様な産業装置に、フォトカプラは産業用ロボット、電気自動車や太陽光発電の電力制御、スイッチング電源やFAコントローラなどで使われている。
エンコーダは、新製品の反射型エンコーダ「AEDR-871xシリーズ」や、光学式エンコーダ「AEDR-872xシリーズ」を展示する。AEDR-871xシリーズは高分解能に対応したもので、逓倍(ていばい)回路を内蔵して、4x、8x、16xの分解能を実現する。AEDR-872xシリーズは、アナログ2chとインデックスパルスを出力することが可能だ。会場では、これらの新製品のデモを予定している。
フォトカプラの展示の目玉は、より進化した電流検出器とスマートIGBTゲートドライバだ。新しいスマート・ゲートドライバ「ACPL-339J」は、スケーラブルなゲート駆動ソリューションを提供し、SiC(シリコンカーバイド) MOSFETを効率よく駆動することも視野に入れている。会場では、これらの製品のデモンストレーションや評価基板などを見ることができる。
最新の反射型エンコーダのチップは、指先に乗るほどの小型化を実現している。その結果、関連するパーツも小型になり、パッケージ化しても透過型エンコーダと比べて、大幅な省スペースと低コスト化を達成したという。
一方のフォトカプラでも、業界に先駆けた新製品の発表を計画していると述べる。スマート・ゲートドライバ「ACPL-302J」は、IGBTの短絡保護の他、産業機器向けフォトカプラとして初めてフライバック電源制御回路を内蔵。ゲート駆動用フローティング電源を容易に作れるようになる。また、300Aを超える大電流の検出に使用できる電流検出器の提案も予定している。
エンコーダは、小型、高分解能、高い組み込み性というニーズが各方面から寄せられている。アバゴ・テクノロジーは、モーターメーカーなどの既存業種/業界だけではなく、新しい分野である電動アクチュエータや人型ロボット分野への展開を狙っている。フォトカプラでは、高集積化と高機能化を両立した製品や、次世代パワーデバイスに対応した製品に注力し、産業用ロボット、ソーラー・パワコン、電気自動車や各種インバータ制御機器の高性能化、高効率化やコスト低減のみならず、安全性向上への貢献も目指す。
アバゴ・テクノロジーは、「幅広い業種からの集客力を誇るTECHNO-FRONTIER 2014を活用して、まだ知られていないアバゴ・テクノロジーの“モータ制御ソリューション”を広く認知していただき、まだ知られていない業種・業界へ拡大を図ることを目的としています。長年にわたる多種多様な顧客様との経験を活用して、来場いただくお客さまへアバゴ・テクノロジーの製品を提供して、お客さまの製品力向上の一助になりたいと考えています」と述べている。
会期 | 2014年7月23日(水)〜25日(金) |
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時間 | 10:00〜17:00 |
会場 | 東京ビッグサイト |
アバゴ・テクノロジー | ブースNo.:3F-207 |
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