「iPhone」の好調な売り上げにより、Apple(アップル)の2014会計年度第4四半期(2014年7〜9月期)は増収増益となった。7〜9月期の売上高、利益としては過去最高を記録している。AppleのTim Cook氏は次の四半期についても自信を示していて、あるアナリストは、Appleの自信はエレクトロニクス業界にプラスに作用するとみている。
Apple(アップル)は、「iPad」の売り上げが13%減少したにもかかわらず、「iPhone」や「Mac」の好調な売り上げを受け、2014会計年度第4四半期(2014年7〜9月期)で過去最高となる売上高と利益を記録した。さらに、新しいスマートフォン「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」も売り上げを伸ばしていることから、2015会計年度第1四半期(2014年10〜12月期)の売上高はさらに大きく伸びると予想される。ただし同社は、2015年初頭に発売が予定されている「Apple Watch」に関しては、慎重な姿勢を示している(関連記事:Apple Watchを考える――4つの好ましい点、3つの気になる点)。
2014年第4四半期の売上高は421億米ドルで、利益は85億米ドル。前年同期はそれぞれ375億米ドルと75億米ドルだった。AppleのCFO(最高財務責任者)を務めるLuca Maestri氏によると、「iPhoneの売上高は、前年と比べて27%増加した。世界販売台数(セルスルー)は、前年比26%増となる3930万台だった」という。
iPhone 6とiPhone 6 Plusは現在も売り上げを伸ばしており、この勢いはしばらく続くと予想される。Appleは、2015年第1四半期の売上高を635億〜665億米ドル、粗利益率を37.5〜38.5%と予測している。
AppleのCEO(最高経営責任者)であるTim Cook氏は、金融アナリストとのカンファレンスコールの中で、「iPhone 6とiPhone 6 Plusの供給がいつ需要に追い付くかは、データでは判断できない。第4四半期が終了した現時点ではっきりしているのは、需要と供給のバランスがほとんど取れていないということだ。需要が供給をはるかに上回り、供給が追い付いていない」と述べている。
Cook氏は、今回の決算を発表したプレスリリースの中で、「新しいiPhoneに対する需要は驚くほど大きく、幅広い層に支持されている。『iPhone 5』の発売当時を上回っている」と述べている。
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