Sharc25の他にも世界中の多くの太陽電池研究者が、薄膜CIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン)太陽電池のエネルギー効率の向上に取り組んでいる。実際に、過去数年間で同技術は進歩を遂げていて、飛躍的な進歩と呼べる成果も出ている。とはいえ、(CIGSのような)化合物系の薄膜太陽電池技術はまだ、シリコン系太陽電池に対抗できるレベルには達していない。しかし、Empaはこうした状況にもかかわらず、薄膜CIGS太陽電池の将来性を確信し、いまだ達成されていない目標の実現に向けて資金を提供している。それは、なぜなのだろうか。
Tiwari氏は、EE Timesに対し、「過去2年間に達成された薄膜CIGS太陽電池技術の飛躍的な進歩と、まだエネルギー効率が低いという分析結果から、さらなる進歩が望めると期待している。革新的な技術や飛躍的な進歩が生まれる可能性は多分にある。われわれは、進歩を信じ、ベストを尽くして、成功に向けた取り組みを進めている」と話した。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.