Oracleは今回のHot Chipsで、同社にとっては初となる、InfiniBandを搭載した新しいサーバ向けプロセッサ「Sonoma」を発表した。Sonomaは、新ファミリの最初の製品で、Oracleのデータベースやソフトウェアなどを推進するための機能をいくつか備えているという。
Sonomaは20nmプロセスを適用し、「SPARC M7」プロセッサを8個搭載する。1コア当たり最大8スレッドをサポート可能だ。DDR4メモリコントローラを2つ搭載し、ソケット当たり最大で1テラバイトのメモリをサポート可能なため、77Gバイト/秒のピークメモリ帯域を実現できるという。
また、PCI Express Gen 3対応コントローラもサポートする。16Gbpsのコヒーレントリンクを4つ備え、各プロセッサをつなぐという。
ダイ面積全体の約20%をInfiniBandが占有しているという。56GbpsのInfiniBandを2本実装して、仮想化をサポートし、InfiniBandアダプターを32個搭載する。
Oracleの開発チームメンバーによると、同社は今回、InfiniBandブロックを独自に開発したため、自社製品向けに最適化することができた他、IP(Intellectual Property)も保有しているという。Oracleが、クラスタリングやストレージ、アプリケーションなどのさまざまな既存システムにおいてInfiniBandを使用していくのであれば、複数の分野でSonomaの応用例を考えることができるだろう。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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