ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンとアヴネットは、「第1回 IoT/M2M展」で、通信距離が半径1kmで、メッシュネットワークを構築できる無線LANアクセスポイントなどを展示した。
バーコードプリンタやバーコードリーダー端末などをゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン(以下、ゼブラ)とアヴネットは、「第1回 IoT/M2M展」(2015年10月28〜30日、幕張メッセ)に共同出展し、ゼブラの無線LANアクセスポイント(AP)「AP7161」などを展示した。
AP7161は、2.4GHz帯(IEEE 802.11b/g/n)と5GHz帯(同a/n)および4.9GHz帯(同j)に対応している。見通しがよい所で半径1km程と長距離の通信が行えることに加え、メッシュネットワークを構築できる。ビル間の通信、鉄道の車両基地、港湾などで、既にAP7161が採用されているという。「メッシュネットワークであれば、どこか1つのAPに不具合があっても、別のルートで通信が行える」(ゼブラ)。
AP7161は、もともとはMotorola Solutionsの製品だった。ゼブラの米国本社であるZebra Technologiesが2014年にMotorola Solutionsのエンタープライズ事業を買収した際に、AP7161を含むAP製品群を手に入れた。
この他、IEEE 802.11acに対応するAP「AP 7522」「AP 7532」も展示した。Zebra Technologiesは、Wi-Fi Allianceのメンバーであり、IEEE 802.11acのような最新の規格に対応した製品をすぐに開発できることが強みだという。
さらに、「バーコード」、それを読み取る「リーダー端末」、そしてそのデータを送信する「無線技術」の3つを手掛けているゼブラのようなメーカーは、実は珍しいという。「これら3つは密接に関連する分野なので、包括的なシステムとして顧客に提供できることが、ゼブラの強みである」(同社)。
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