2時間映画も10秒で――WiGigを体験してきた : 成田空港で「世界初」の実証開始 (2/2 ページ)
実証実験の実施期間は、2016年2月18〜26日(10時00分〜17時30分の間)で、成田空港 第2旅客ターミナル本館3階の出発ロビーで行われる。空港での利用用途としては、搭乗前の待ち時間に機内で鑑賞するための映画をダウンロードしたり、旅先の観光ガイドや地図をダウンロードしたりすることを考えているという。
実証実験でダウンロードできる映像コンテンツは、和食や日本の風景となっている。成田空港は、「外国人観光客に日本の最先端技術で、おもてなしを感じてほしい。2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けてWiGigスポットを整備し、映像コンテンツをストレスなくダウンロードできるサービスを実現していきたい」と語る。なお、参加者には、WiGigスポットでダウンロードした映像を収録したDVDがプレゼントされる。
成田国際空港の実証実験でダウンロードできる映像コンテンツは、和食や日本の風景となっており、「外国人観光客に日本の最先端技術で、おもてなしを感じてほしい」(成田空港)とした (クリックで拡大)
WiGigは今後、2016年度中にPCやタブレット端末にチップが実装される予定。「今回の実証実験を通してユーザーの意見を聞いて課題や使い道を検討し、2020年には現在のWi-Fiのように普及ができるよう開発を進めていく」(パナソニック)とした。
WiGigスポットがオープンした成田国際空港を2016年2月18日に訪れ、WiGig経由で約4Gバイトの映像をダウンロードする体験を行ってきたので、その模様を動画で紹介する。
4Gバイトの高精細な映像をWiGigとWi-Fiでダウンロードする様子。左がWiGig、右がWi-Fiとなっており、WiGigは常に1Gbps以上の速度で通信していることが分かる。現在、タブレット端末には受信用のモジュールが付けられているが(動画中の右側部分にある白い端末)、「将来的には内蔵する形で展開する」(パナソニック)という。
2020年に向け開発が進む先端技術、待ちきれない
パナソニックは2016年2月4日、顧客向けプライベート展示会「Wonder Japan 2020」の事前内覧会を開催した。本記事は、展示会の一部から、新しいスポーツコンテンツ体験技術や多言語音声翻訳機、光ID技術を活用した「バリアフリーナビ」などを紹介する。
5Gでは、高速通信とクラウドの組み合わせが鍵に
Intelは「IDF 2015」で、5Gのコンセプトを紹介した。Intelは、5Gでは高速通信とクラウドコンピューティングの組み合わせが鍵になるとしている。ネットワーク開発者向けのプログラム「Network Builders Fast Track」も併せて発表した。
WiGigは急速に普及か――2017年に累計出荷15億台の予想も
2014年内にも出荷される見込みの無線通信規格「WiGig」対応製品が急速に普及しそうだ。米調査会社によると、2014年から勢いよく普及し、2017年には15億台もの機器がWiGigに対応するという。
60GHz帯通信の勢力図、Wi-Fi AllianceとWiGigの合併でどう変わる?
Wireless Gigabit Alliance(WiGig)は、60GHz帯を利用する無線通信の規格策定に取り組んできた。Silicon Imageも、60GHz帯の無線通信で独自の規格を手掛けている。Wi-Fi AllianceとWiGigは2013年1月に、合併することを発表したが、これによって60GHz帯の無線通信規格の“勢力図”に変化はあるのだろうか。
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