メディア

2020年に向け開発が進む先端技術、待ちきれない音声翻訳や新しいスポーツ体験を動画で紹介(1/3 ページ)

パナソニックは2016年2月4日、顧客向けプライベート展示会「Wonder Japan 2020」の事前内覧会を開催した。本記事は、展示会の一部から、新しいスポーツコンテンツ体験技術や多言語音声翻訳機、光ID技術を活用した「バリアフリーナビ」などを紹介する。

» 2016年02月05日 11時30分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]

 パナソニックは2016年2月4日、顧客向けプライベート展示会「Wonder Japan 2020」の事前内覧会を開催した。同展示会は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて同社が開発を進める独自の技術やソリューションを展示した。

 全ての人がより快適/便利/安全に過ごすための“おもてなしイノベーション”を体感できる内容になっているという。本記事は、展示の一部から、新しいスポーツコンテンツ体験技術や多言語音声翻訳機、光ID技術を活用した「バリアフリーナビ」などを紹介する。

新しいスポーツコンテンツの楽しみ方

 最初に紹介するのは、「プレミアム・スポーツコンテンツ」。従来のスポーツ競技映像に、センサーを通して得られた選手のバイタルデータや、映像解析技術などを加えることで、映像で新しいスポーツ体験をつくることを目的にしている。

 展示されたのは、競泳を想定したデモ。競泳はテレビで見ていると、選手がどのレーンにいるのか分からなくなることがある。同技術は、放送で用いられるプールを見渡す“引きの映像”から、選手の情報や泳ぐスピードなどをリアルタイムで解析する。

引きの映像から、選手のデータを解析 (クリックで拡大)

 解析した情報をもとに、どのレーンにどの選手が泳いでいるのか、どのくらいのスピードで泳いでいるのかといった情報を映像に付加する。説明員によると、映像に情報を付加するときに重要になるのが、「リアルタイム性と映像の演出の仕方」にあるという。同技術は、1秒間に30回の映像処理を行うことで、リアルタイム性を実現している。

選手の情報と泳ぐスピードの情報を付加したイメージ (クリックで拡大)

 同社は、2016年2月4日に電通との業務提携を発表。電通が得意とする「クリエイティブ表現技術・サービス設計」をもとに、映像の演出にも力を入れていくとしている。これらにより、2020年を標準に同技術を活用したソリューションの事業化を目指すとした。

スポーツのトレーニング解析にも展開 (クリックで拡大)

 展示では、卓球の試合映像に同技術を活用したイメージも公開されていた。

動画が取得できませんでした
卓球の試合映像に「プレミアム・スポーツコンテンツ」を導入したイメージ映像
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.