司会者 Shahab氏は主に、光ファイバーケーブルを敷設するための船で働いているが、新人エンジニアとしての経験や苦労した点などを教えてほしい。
Mishal Shahab氏(TE ConnectivityのSubComケーブルインストールエンジニアで、Society of Women Engineers(SWE)/New Jersey Chapter(全米女性技術者団体ニュージャージー支部)のシニアバイスプレジデント) 大学を卒業して仕事を始めると、学ぶべきことが膨大にあった。職場では、大学生活とは全く異なる課題に直面するが、試行錯誤しながら、自分のやり方で対応していくしかない。
司会者 SWEに加入したきっかけは? SWEの意義は?
Shahab氏 きっかけは、ガールスカウトの奉仕活動の一環でSWEのイベントに参加したことだ。香水を作ったり、橋を架けたりといった活動が楽しかった。SWEの活動を続けている理由とSWEの意義については、まずはSWEが、若く専門的な能力を伸ばす可能性のある時期にSTEMの発想に触れる機会を提供していることにある。
司会者 エンジニアになろうと思ったきっかけは? また、エンジニアの仕事で好きな部分は?
Jennifer Farah氏(General Motorsインテリアライティング部門 グローバルテクニカル・リーダー) 最初は自分がエンジニアになりたいのかよく分からなかった。そのうち、エンジニアリングの学位があればどんなことでもできるが、マーケティングの学位でエンジニアリングはできないことに気付き、最終的にこの道に進もうと決めた。
それによって、「自分で選びさえすれば、エンジニアリング以外のことも経験できる、あらゆる機会」を得たように思う。特に、General Motorsのような巨大企業では、新しいことにチャレンジする数多くの機会がある。選択肢が尽きることなどまずない。
司会者 家庭とエンジニアの仕事をどのように両立させているのか?
Farah氏 自宅でも仕事をできるようになることで、どんどん状況がよくなっていると感じる。両立できるようにさまざまな工夫をしてきたので、勤務時間を週30時間に抑えていた時でも、家庭と仕事の両方でさまざまな機会を持つことができた。
片方のためにもう一方を犠牲にしていると感じることなく、両立させることは可能だ。多くの人は『代替案を考え出せる人』と一緒に働きたいと願っているのだから、もしそういうスキルを備えているのなら、ためらわずに自分が必要とするものを求めればいい。
司会者 企業がダイバーシティ&インクルージョンを優先すれば、革新や業績面で他社をしのぐことが本当にできると思うか?
Rob Shaddock氏(TE ConnectivityのCTO[最高技術責任者]) イノベーションは孤高の天才から生まれると思われがちだが、本来は共に協力して創造に取り組む人々から生まれるものだ。ある問題を解決するためには、さまざまな経験を持つ人たちが必要で、それがなければ集団思考に陥ってしまう。
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