エプソン、2025年度までの長期ビジョンを策定:省・小・精の技術革新で人やモノと情報をつなぐ(4/4 ページ)
ロボティクスソリューションズ事業では、同社が強みとする力覚センサーやビジョンセンサーの技術を活用したロボット製品を開発し、成長のための事業基盤を確固なものとしていく。マイクロデバイス事業では、水晶デバイスの製品競争力をさらに高めていく。半導体デバイスは新たなコア技術やコアデバイスの開発に注力する。
Epson 25第1期中期経営計画における各事業の取り組み。左がロボティクスソリューションズ事業、右はマイクロデバイス事業 (クリックで拡大) 出典:エプソン
碓井氏は、全社レベルの事業基盤/経営基盤の強化策についても触れた。事業基盤については「技術」「生産」「販売」「環境」と、4つの視点で取り組む。特に、開発や生産体制の強化などに、向こう3年間で累計2100億円の設備投資を計画している。研究開発費やM&Aの費用も、必要に応じて積極的に投下していく方針を示した。これらの成長投資を継続・強化していくための原資として、向こう3年間の累計で営業キャッシュフロー約3300億円、フリーキャッシュフロー約1200億円を創出していく計画である。
Epson 25第1期中期経営計画におけるキャッシュフローと投資計画の概要 (クリックで拡大) 出典:エプソン
経営基盤の強化策としては、「監査等委員会設置会社への移行」「業務執行を担う役員を対象とした業績連動型株式報酬制度の導入」を取締役会で決めた。
- エプソン、水晶と無線送信IC一体モジュール
セイコーエプソンは、水晶振動子と無線送信ICを一体化した近距離無線用送信モジュール「SR3225SAA」を開発した。RF回路の設計工数及び調整作業を削減することが可能となる。
- エプソン、ARM M0+コア搭載の新マイコンファミリ
セイコーエプソンは2015年10月26日、CPUコアに「ARM Cortex-M0+」を搭載した新しいフラッシュメモリ内蔵マイコンファミリ「S1C31」を発表した。
- エプソン、秋田にプリントヘッド新工場建設へ
セイコーエプソンは2015年10月21日、インクジェットプリンタ用ヘッドの生産能力増強を目指し、総額約34億円を投じて、秋田エプソン(秋田県湯沢市)に新工場を建設すると発表した。
- 精度を維持し体積1/16に、エプソンの原子発振器
セイコーエプソンは、高安定で小型の原子発振器「AO6860LAN」を開発した。長期周波数安定度は従来製品と同等ながら、体積は1/16と小型である。通信ネットワーク機器や放送機器、産業機器、計測機器などの周波数源に向ける。
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