ルネサス エレクトロニクスは2016年4月15日、代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)に元カルソニックカンセイ社長、日本電産副社長を務めた呉文精氏が就任すると発表した。
ルネサス エレクトロニクスは2016年4月15日、代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)に元カルソニックカンセイCEO、日本電産副社長を務めた呉文精氏が2016年6月開催予定の株主総会、取締役会を経て就任すると発表した。現代表取締役社長兼CEOの鶴丸哲哉氏は、代表取締役会長に就任する。
社長兼CEOに就任する呉氏は、1956年生まれの59歳。1979年に日本興業銀行(現みずほ銀行)に入社後、GEキャピタル・ジャパン、GEフリートサービスを経て、2008年6月からカルソニックカンセイ社長兼CEOに就任。その後、2013年に日本電産副社長に就任。2015年9月に同社を退社していた。
ルネサスは、「構造改革の遂行により、財務基盤の安定に一定のメドがつき、グローバルに勝ち残るための新たな成長戦略に取り組んでいる。今後、さらにこの取り組みを加速させるためには、グローバルな経営において豊富な知見・経験と実績を持った新しいリーダーシップが必要であると判断し選任を決定した」とする。
ルネサスのCEO職は、2015年6月に、構造改革を実施してきた作田久男氏から、元日本オラクル社長などを務めた遠藤隆雄氏が会長兼CEOとして引き継いだ。しかし、就任からわずか半年後の2015年12月に、遠藤氏が「一身上の都合」を理由に突然辞任。急きょ、社長の鶴丸氏がCEOを兼務し、会長職は空席となっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.