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IoTが変える未来 SEMICON Japanで動向を探るmy震度に2人乗り超小型EV(1/3 ページ)

マイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの展示会「SEMICON Japan 2016」が、2016年12月14〜16日にかけて、東京ビッグサイトで開催されている。注目の1つが今回で3回目を迎える「WORLD OF IOT」だろう。本記事では、その一部を写真で紹介する。

» 2016年12月16日 16時00分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]

3回目を迎えた「WORLD OF IOT」

 マイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの展示会「SEMICON Japan 2016」が、2016年12月14〜16日にかけて、東京ビッグサイトで開催されている。今回で40周年を迎えた同展示会において、注目の1つが3回目を迎える「WORLD OF IOT」だろう。

 WORLD OF IOTとは、エレクトロニクス業界の次なる大規模市場として期待されるIoT(モノのインターネット)に焦点を当てた展示だ。主催者であるSEMIジャパン代表の中村修氏は、同年11月にEE Times Japanが行ったインタビューに対して「半導体製造装置からIoTのアプリケーションまで、サプライチェーンの一連の流れを見ることができるのはSEMICON Japanしかない」と述べている。

 約30社が新規出展を行った今回のWORLD OF IOT。その一部を写真で紹介する。

小型のToFセンサー

ToF方式の測距センサー「DS541」

 初出展となるソニーセミコンダクタソリューションズは、Time of Flight(ToF)方式を用いた測距センサー「DS541」を展示した。ToF方式では、対象物に850nmのレーザーを照射し、反射して戻るまでの時間を検出することで対象物までの距離を測定する。

 DS541は、2015年10月に買収したToF方式の測距センサー技術を扱うSoftkinetic Systemsの技術を活用し、ソニーセミコンダクタソリューションズがハードウェア開発を行った最初の測距センサーという。特長は11.0×14.6mmと小型なことだ。

 ブースでは、対象物までの距離を赤い濃淡で表す「Depth Map Image」のデモが展示されており、奥行き距離から3次元情報が得られている様子も見られた。

測距センサー「DS541」を用いたデモ。3次元情報を得られている様子も見られた (クリックで拡大)

 アプリケーションとしては空間認識やAR(拡張現実)/VR(仮想現実)、オブジェクトトラッキングなど、さまざまな用途が考えられる。しかし、2016年9月に発表したばかりのため、現在ユーザーにヒアリングを行いながら用途を探っているとした。

 また、SEMICON Japanに初めて出展した理由を「分社化によって設立したソニーセミコンダクタソリューションズをより多くの人に知ってもらいたい。イメージセンサーだけでなく、さまざまなセンシング技術をアピールしていく」(説明員)と語った。

室内環境のリアルタイム監視

 村田製作所は、開発中である室内環境のリアルタイム監視システムなどを展示した。同システムでは、バッテリー駆動のワイヤレスセンサーノードによって、置く場所に左右されず省エネを実現できるのが特長という。センサーノードは920MHz帯のWi-SUNを活用しており、Wi-FiやBluetoothなどの2.4GHz帯に比べ伝送距離や回折性で優れる。

 通信距離は屋外見通しの良い直線の場合で200m。出力パワーは20mWとなっている。乾電池駆動に対応しており、10分間隔の送信で約10年の寿命とする。

村田製作所が展示した室内環境のリアルタイム監視デモ (クリックで拡大)

 電子部品メーカーの同社だが、親機となるゲートウェイと子機となるセンサーノードの両方を自社で開発している。その理由について、説明員は「センサー単体よりもソリューションとして領域を広げることで、IoT社会に貢献していく。センサーと通信モジュール両方を自社で製品として持つことが強みである」と語った。

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