Synopsysは、ソフトウェア会社Forcheckからの技術資産買収を完了した。買収により得た技術資産を、Synopsys製の静的解析ツール「Coverity」に追加/統合することで、解析機能がさらに強化される。
Synopsysは2017年1月、ソフトウェア会社Forcheckからの技術資産買収を完了したと発表した。今回の買収により得た技術資産を、Synopsys製の静的解析ツール「Coverity」に追加/統合することにより、解析機能がさらに強化されることになる。
Forcheckは、科学技術計算に向いたプログラミング言語「Fortran」で開発されたソフトウェアコードの欠陥や異常を特定するための静的解析ツールを提供してきた。一方、Synopsys製のCoverityはすでに、「C/C++」や「Objective-C」「C#」「Java」「JavaScript」「PHP」「Python」「Ruby」「Node.js」および「Android」といったプログラミング言語をサポートしてきた。今回の買収により、Fortranも新たにCoverityが対応する言語の1つとして追加されることになった。
Synopsysのソフトウェアインテグリティグループの上級副社長でゼネラルマネジャーを兼務するAndreas Kuehlmann氏は、解析機能の追加/統合について、「Fortranベースのクリティカルな基盤システムの開発/保守に関わる企業や団体にも、当社のソフトウェアインテグリティプラットフォームを活用することができるようになる」とコメントを述べた。
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