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髪の毛も検知できる1チップのミリ波センサー精度、従来センサー比10倍(2/2 ページ)

» 2017年05月17日 12時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
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交通監視、ドローン、ロボティクスなどに活用

 産業機器向け「IWR1x」ファミリーは「IWR1443」と「IWR1642」の2製品。車載向けの「AWR1443」や「AWR1642」とは品質基準や動作温度範囲、インタフェースなどが一部異なるものの、精度や性能など基本的な仕様は同じだという。

産業機器向け「IWR1x」ファミリーの主な応用事例 出典:日本TI
TIで産業レーダー事業のマーケティングディレクターを務めるRobert Ferguson氏

 TIで産業レーダー事業のマーケティングディレクターを務めるRobert Ferguson氏は、産業用途でミリ波センサーを用いたいくつかの事例を挙げた。レベルセンシングの用途では、大型タンク内の液体や固体のレベル、量を検出することができる。また、交通監視や境界区域の監視では、情報カメラとミリ波レーダーを連携することによって、より高度なセキュリティ機能を実現することが可能となる。

 この他、フォークリフトやドローンなどでは車載用途と同等な機能を用いて、危険を回避することができる。さらに、モーターの振動検知による故障診断や、胸部の鼓動検知による心拍数の測定、対象エリア内にいる人数や動く方向の検出なども応用例として挙げた。

 日本TIは、AWR1xファミリーとIWR1xファミリーのサンプル出荷を始めている。さらに、RF設計を簡素化するソフトウェア開発キット「mmWave SDK」や、評価用モジュール「AWR1xEVM」「IWR1xEVM」の供給も始めた。評価用モジュールの参考価格は、それぞれ299米ドルである。

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