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流行ガジェットは見逃さない、新分野でも着実にシェア伸ばす中国勢製品分解で探るアジアの新トレンド(25)(1/3 ページ)

エレクトロニクス業界の一大トレンドとなっているスマートスピーカー。多数の製品が登場する中、スマートスピーカーに搭載するチップで採用実績を着実に積んでいるのは、中国勢だ。

» 2018年02月08日 11時30分 公開

AmazonとGoogleがけん引するスマートスピーカー市場

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 2017年にエレクトロニクス市場を大きくけん引した製品の1つにスマートスピーカーがある。この名称には若干の違和感もあるが大手メーカーや新興メーカー、中国メーカーなども続々と新たな製品をリリースし、CMやインターネットの宣伝などでも大きく取り扱われ、実際に利用者も増えている。弊社もスマートスピーカーを続々と入手し、実際に利用し、分解や解析も行っている。

 市場をリードしてるのは何といってもAmazonとGoogleだろう。Amazonの音声アシスタント機能「Amazon Alexa」(以下、Alexa)を搭載した「Amazon Echo」やGoogleの「Google Assistant」を搭載した「Google Home」が市場をけん引している。他メーカーの製品も、AlexaやGoogle Assistantに対応する機種がほとんどだ。

 ちなみにAppleのスマートスピーカー「Apple HomePod」は2018年1月26日から予約がスタートし、米国、英国、オーストラリアで同年2月9日から販売が始まったばかりだ。残念ながら日本は発売国に含まれていなかった……。弊社は予約を完了しており、3月には分解する予定である。

 今回報告するスマートスピーカーは、中国COWIN Electronics(以下、COWIN)の「DiDa」である。Alexa対応の製品だ。図1に、外観とCOWINの宣伝写真を掲載する。大きさは、他メーカーのスマートスピーカーとほぼ同じだ。高さは150mm程度で重さは473g。上部に各種操作スイッチとマイクロフォンが備わっており、下部にはメインの電源スイッチとUSBの電源端子となっている。

図1:COWIN Electronicsのスマートスピーカー「DiDa」 出典:テカナリエ レポート(クリックで拡大)

 図2は、外部のカバーを取り外し、スピーカー部を取り出した様子である。COWINは2006年創業、本社は中国深センにある、多数のオーディオ製品を手掛ける企業である。ヘッドフォン、スピーカー、オーディオ関連機器などで全世界に製品を販売する準大手メーカーの1つだ。

図2:DiDaのスピーカー部分 出典:テカナリエ レポート(クリックで拡大)
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