日置電機は2018年4月16日、電池電圧1000Vまで測定可能な「バッテリハイテスタ BT3564」(以下、BT3564)を発売した。さらに、「テクノフロンティア 2018」では、“熱の動き”が見える熱流ロガーなどを展示した。
日置電機は2018年4月16日、電池電圧1000Vまで測定可能な「バッテリハイテスタ BT3564」(以下、BT3564)を発売した。最大入力電圧が1000Vで、内部抵抗と電池電圧を同時に測定できる。BT3564の本体価格は50万円である。
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日置電機によれば、同社の既存品の最大入力電圧は300Vだった。これを一気に1000Vまで上げた製品となる。EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド自動車)で航続距離を伸ばすには、バッテリーの出力を上げる必要がある。ただ、電流を上げると、配線が太くなって重量が増し、結局燃費が悪くなってしまうという課題がある。そのため、電圧を上げることで電流を抑えるという方向でバッテリーの開発が進みつつある。BT3564は、こうしたバッテリーの高電圧化に対応できる製品だ。
周波数は1kHz固定。火花放電を低減する機能を搭載していて、測定プローブがバッテリーパックの端子に接触する際に、流れる電流を制限することで火花の発生を低減する。
1000V対応のピン形プローブも新たに用意した。こちらはオプション品となる。高電圧バッテリーパックは、安全規格に対応するため端子が奥にあり、従来のプローブでは電極に届きにくかった。そこで日置電機は、リードの先端が50mmと長い、専用のプローブ「L2110」も開発した。
日置電機によれば、1000Vまで測定できるバッテリーテスターへの要望は、2〜3年前から高まってきたという。ニーズが高まるにつれて、テスターに対する要件も分かってきたので、今回の製品化に至ったと、同社は説明した。
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