同社は、クラウドプラットフォームサプライヤーとの連携も強化している。ブースでは、aferoやElectric Impとの事例を紹介した。Aferoは、センサーなどのIoT機器からクラウド間で、シームレスなセキュリティの仕組みを提供している。この特長は暗号化・復号を通信の両端でしか行わないことだ。このため、既存のハブやゲートウェアはそのまま流用でき、送信中に情報が漏えいしたり改ざんされたりすることがないという。
このプラットフォームには、村田製作所製のBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールにafero製のソフトウェアを組み込んだセキュリティ通信モジュールが用意されている。現場で収集したデータを暗号化し、このBLEモジュールを介して中継器に送信される。その後、LTEやWi-Fi通信を介してクラウド側に伝送されることになる。ブースではドアの開閉を模擬したスマートロックのデモを行った。
Electric Impとの連携では、センサーなどのIoT機器とクラウドコンピュータを素早く、安全かつシームレスに接続するためのプラットフォームとして、組み込み用Wi-Fiモジュールを提供する。現在、Type 1CDやType 1MD、Type 1GCなどの無線モジュールをベースとした製品が用意されている。
これらのパートナー企業は、無線モジュールの優れたRF特性や小型形状、そして十分な供給能力などを高く評価しているという。
低消費電力で広範囲をカバーできる無線通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」対応モジュールの開発にも注力する。「LoRaWAN」や「Sigfox」といった非セルラー系に加えて、「Cat.M1」や「NB-IoT」などセルラー系LPWAに対応する通信モジュールを用意した。ブースでは、NB-IoT対応LPWAモジュールを搭載した評価用ボードを用いてデモを行った。最新MCUの採用などにより、従来製品に比べて消費電力を低減したという。
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