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UKCとバイテックが経営統合、新会社は「レスターホールディングス」に国内エレ商社がまた再編

UKCホールディングス(以下、UKC HD)とバイテックホールディングズ(以下、バイテックHD)は2018年9月14日、両社の経営統合を行うと発表した。UKC HDが存続会社となり、バイテックHDの株式1株に対し、UKC HDの株式1株を割り当てる。

» 2018年09月14日 17時42分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

 UKCホールディングス(以下、UKC HD)とバイテックホールディングズ(以下、バイテックHD)は2018年9月14日、両社の経営統合を行うと発表した。UKC HDが存続会社となり、バイテックHDの株式1株に対し、UKC HDの株式1株を割り当てる。また両社の経営統合に併せて、UKC HDのデバイス事業を分割し、バイテックHDの子会社でデバイスおよび電子機器事業を手掛けるバイテックグローバルエレクトロニクス(以下、VGEL)に吸収させる。

 経営統合は2019年4月1日を効力発生日として行われ、それに先立ち、バイテックHDは2019年3月27日付で東京証券取引所の上場を廃止する予定だ。

 合併後、UKC HDは商号を「レスターホールディングス」に、VGELは「レスターエレクトロニクス」に変更する。

 UKC HDとバイテックHDは共に、ソニー製半導体/電子部品を主力に取り扱うエレクトロニクス商社。経営統合の理由について両社は、競争激化やAI(人工知能)/IoT(モノのインターネット)の本格的な普及、顧客のニーズの多様化、業界大手メーカーの経営再編など、エレクトロニス商社を取り巻く環境が急速に変化する中で、継続的な発展を実現するためと述べている。両社のサプライヤーや顧客の他、EMS事業、電子機器事業、海外展開においても補完性があることから、経営資源を相互に活用できる関係にあるとの共通認識を持ったという。想定されるシナジーとしては、製品ラインアップや販路の拡大、業務効率化による生産性の向上、高い付加価値を持つビジネスの拡大などを挙げる。

 2018年3月期の業績は、UKC HDが売上高3014億4900万円で営業利益が43億8400万円、バイテックHDが売上高1858億8300万円で営業利益が31億3100万円だった。統合後は、5000億円に近い規模となる。

 2018年9月10日には、加賀電子が富士通エレクトロニクスを買収すると発表したばかりだ。加賀電子も買収完了後は売上高5000億円規模のエレクトロニクス商社となる(関連記事:加賀電子が富士通エレを買収へ、売上高5000億円規模に)。

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