ローデ・シュワルツ・ジャパンは、解析帯域幅とRF性能を強化したシグナルスペクトラムアナライザー「R&S FSW」を発表した。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2018年10月、解析帯域幅とRF性能を強化したシグナルスペクトラムアナライザー「R&S FSW」を発表した。車載用レーダーの解析、5G(第5世代移動通信)やWi-Fi対応無線通信デバイスのテスト、RF部品の特性評価といった用途に向ける。
新製品は、最大入力周波数が26.5GHz以上で、2GHzの内部解析帯域幅を提供する。この特性により、オシロスコープなどを用いなくても、レーダーシステムあるいはミリ波帯を用いる無線LAN規格「802.11ad」の信号を解析できる機能を備えた。また、「R&S FSW43」あるいは「R&S FSW85」で測定を行う場合、オシロスコープ「R&S RTO2000」を用いて、最大5GHzまで帯域幅を拡張することができるという。
RF性能も強化した。リアルタイムスペクトラム解析帯域幅はこれまで500MHzであった。これを800MHzに拡張した。これによって、従来の2倍の速さで測定信号を処理し、毎秒200万回を超えるFFT処理が可能となった。また、最小0.46マイクロ秒の信号を検出し、正確な測定を可能とした。この結果、全ての信号をギャップなしで検出することができるという。
この他、テストと測定機器に向けたASCIIベースのプログラミング言語であるSCPI(Standard Commands for Programmable Instruments)のレコーダーを内蔵している。これを活用することで、自動テストシーケンスを比較的簡単に作成することができるという。
R&S FSWの価格(税別)は801万2000円からで、初年度は50台の販売を見込む。
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