ルネサス エレクトロニクスの「サブギガ帯無線ソリューション」が、国際無線通信規格「Wi-SUN FAN」の認証用標準器(TBU:Test Bed Unit)候補に選定された。
ルネサス エレクトロニクスは2018年11月、同社の「サブギガ帯無線ソリューション」が、国際無線通信規格「Wi-SUN FAN」の認証用標準器(TBU:Test Bed Unit)候補に選定されたと発表した。同年12月中にもWi-SUN FAN 1.0の認証を取得する予定である。
サブギガ帯無線ソリューションは、ルネサス製32ビットマイコン「RX651」や無線通信LSI「RAA604S00」などを搭載したテセラ・テクノロジー製の評価ボードと、通信制御ソフトウェアなどで構成される。ルネサスはこのソリューションを、2019年第1四半期(1〜3月)より提供する予定だ。
今回開発したサブギガ帯無線ソリューションを活用すると、Wi-SUN規格に準拠した機器の開発期間を、用いない場合に比べて約1年間も短縮できるという。
「サブギガ」と呼ばれる1GHz以下の周波数帯を利用した無線通信システムは、障害物に強く比較的広域のデータ通信に向いている。メッシュネットワーク技術用いると、通信エリアをさらに拡大できるため、スマートメーターの検針/電力の見える化、工場やビルに設置された各種センサーの管理などに適している。
ルネサスは、マイコン「RX63N」搭載の評価ボードと通信制御ソフトウェアによるソリューションを提供。これが屋内向けを中心とした規格「Wi-SUN HAN」の認証を受け、TBUとして利用されている。今回は主に屋外用途が想定される「Wi-SUN FAN」に対応する機器の開発を支援する。
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