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AIはFPGAのスイートスポット、Xilinxがエッジ推論をデモ最新ネットワークへの対応が速い(2/2 ページ)

» 2019年03月06日 13時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
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AIはFPGAにとって“スイートスポット”

 Ni氏は、AIのように、常に変化し続けている分野は、FPGAにとってスイートスポットだと語る。

 同氏は、「実際のアプリケーションでチップを使用した時に、性能が出ることも確認している」と強調する。「例えば、データセンターのような、遅延をあまり気にしないアプリケーションで使用した時には、ハイエンドGPUの2.5倍の演算性能を実現している。自動車など極めて低遅延が求められるアプリケーションでは、さらにFPGAの優位性が際立ち、ハイエンドGPUの8倍の演算性能が出ていることを確認している」(Ni氏)

実際のアプリケーションで使用した時の、CNNにおける演算性能比較。左は遅延が7ミリ秒での性能比較で、右は遅延が2ミリ秒での性能比較。低遅延のアプリケーションでは、CPUはもう対応できない(クリックで拡大)

 Ni氏は、さまざまなAIアプリケーションでXilinxチップの採用が増えていると述べる。直近ではDaimler(ダイムラー)の車載インフォテインメントシステムや、ZFの自動運転向け制御ユニット「ProAI」に、Xilinxのチップが採用されることが発表されている。

 デモでは、監視カメラやADAS(先進運転支援システム)向けに、エッジで推論するアプリケーションを展示した。

左=店舗などのバックルームにあるサーバをイメージした、監視カメラの映像を推論するデモ。複数台のカメラの映像から計8チャンネルの映像信号がエンコードされ、Xilinxのチップを載せたボードに入力される。同チップ1個で、8チャンネルの信号を同時にデコードし、推論までして、顔やクルマなどを検知、分類(人、自動車、自転車など)している/右=デモに使用したボード。チップは、16nmプロセスのSoC(System on Chip)「Zynq UltraScale+ MPSoC」の「ZU7」。使用している電力も10W以下だという(クリックで拡大)
クルマでの利用を想定したデモ。複数台のカメラで撮影した映像などをMIPIでボードに入力している。1チップで、複数のネットワークによる推論を行い、顔や自動車の検出の他、ポーズの検知もできる(右上のエクササイズ)。いずれも、ほとんど遅延なく検出できていた(クリックで拡大)
XilinxのNick Ni氏
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