ルネサス エレクトロニクスは、静電容量タッチキーマイコンを用いた「非接触ユーザーインタフェース(UI)ソリューション」の提供を始めた。
ルネサス エレクトロニクスは2019年4月、静電容量タッチキーマイコンを用いた「非接触ユーザーインタフェース(UI)ソリューション」の提供を始めると発表した。レファレンスデザインはウェブサイトからダウンロードできる。
新たに提供する非接触UIインタフェースソリューションは、3次元空間で手の動きを検知する「3Dジェスチャーソリューション」と、2次元座標上で手の動きを検知する「2Dジェスチャーソリューション」である。
これらのソリューションには、同社の静電容量タッチキーマイコンである「RX231」や「RX130」を用いて、レファレンスハードウェアを開発するための回路図や基板設計データ、部品表などの他、座標演算ミドルウェア、サンプルプログラム、検出座標をモニターする評価ツールおよび、アプリケーションノートなどが含まれる。
しかも、ノイズに対するイミュニティ規格「IEC61000 4-3 level3」および、「IEC61000-4-6 level3」において、「class B」の試験に適合しており、安定した動作が可能だという。3Dジェスチャーソリューションは、3種類の筐体サイズを用意した。外形寸法が160×160×100mmの標準版、80×80×80mmの小型版、100×100×20mmのスリム版である。用途によって適切なサイズを選択できる。
手を触れずに家電製品や産業機器を操作する方法として、音声対話など新たなUI技術が登場してきた。ジェスチャーによる操作もその1つである。例えば、台所で手がぬれたり汚れたりして触れたくない場所や手が届かない場所でも、水温や水量の調節、レンジフードのファンや照明器具のオンオフなどを、ジェスチャーで簡便に行うことが可能になるという。
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