また在庫調整局面にあり、半導体需要も軟調なことから同社では、2019年5月に2週間程度期間にわたって工場の生産を停止した。柴田氏は「生産停止は順調で、再立ち上げも問題なかった」と評価。その上で、「8月(のお盆期間中)にも、若干の生産調整を実施する。現在、1週間前後の調整を実施する内容を検討している」と語った。なお、前工程工場の稼働率は、第2四半期実績の平均50%程度から、第3四半期は10%程度改善する見込みとしている。
第3四半期業績見込みについては、non-GAAPベースで売上高1840億〜1920億円の範囲を予想。また、営業利益率は、工場の稼働率改善などにより、第2四半期よりもさらに改善し16.5%になると見込んでいる。
2019年7月1日の社長兼CEO就任後、初めての業績発表に挑んだ柴田氏は、「新たな中期経営計画については準備中で、望むべくは2019年中にお伝えしたいと思っている。ただ、米中貿易摩擦など外部環境の変化が大きく、外部環境の推移を見ながら公表したいと考えており、場合によっては2020年1〜3月にずれ込むかもしれない」とした。
また柴田氏は、「第3四半期業績発表から、自動車と自動車以外の事業に分けたセグメント別業績を開示する予定。自動車事業と非自動車事業では、構造、デザインサイクル、トレンドなどが異なる。一律に全ての事業を扱うと無理が大きい。その一歩として、セグメント別の業績開示を行う。そして、事業計画についても(両事業で)色合いを変えた計画を策定していく」との方針を示した。
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