ルネサス エレクトロニクスは2019年8月6日、2019年12月期第2四半期(2019年4〜6月)業績を発表した。同四半期売上高は、非経常項目などを除いたnon-GAAPベースで前年同期比5.3%減、前四半期比28.2%増の1926億円となった。
ルネサス エレクトロニクスは2019年8月6日、2019年12月期第2四半期(2019年4〜6月)業績を発表した。同四半期売上高は、非経常項目などを除いたnon-GAAPベースで前年同期比5.3%減、前四半期比28.2%増の1926億円となった。在庫調整などが生じた前四半期に比べて改善したものの、米中貿易摩擦などの影響による半導体需要低迷により前年同期比では減収になった。
non-GAAPベースでの営業利益は、274億円で前年同期比56億円減、前四半期比202億円増になった。この結果、第2四半期の営業利益率は、14.2%で第1四半期の4.8%から大きく改善した。第1四半期から、営業利益率が改善した要因について同社最高財務責任者(CFO)を務める新開崇平氏は、「第1四半期に比べ、売上高が増加したことに加え、(2019年3月末に買収完了した)IDTの買収効果、一時的な固定費削減効果により、売り上げ総利益率が上昇した」とした。
non-GAAPベースの第2四半期半導体売上高は、前四半期比28.8%増の1890億円。用途別売上高では、自動車向けが930億円で前年同期比12%減で「実需減による影響は減収幅の半分程度」(新開氏)とし、販売チャネルでの在庫調整により、実需減を上回る減収となった。ブロードベースド(汎用)製品、産業向けについては、それぞれ前年同期比で24%を上回る大幅減になり「減収の8割程度が実需減の影響」(新開氏)とした。
2018年後半から取り組んでいる在庫水準の適正化については第2四半期、自社在庫については、第1四半期から減少したものの、販売チャネル在庫については、第1四半期とほぼ同水準となり、調整が進まなかった。ただ「自動車向けについては、第3四半期以降、顧客の要望などもあり、少し(在庫を)積み増すことになるだろう」(社長兼CEOの柴田英利氏)と、主力の自動車向け製品の在庫は適正な水準にあることを示唆。一方で、自動車向け以外の製品在庫については、第3四半期も需要が軟調なため、在庫調整が進まず、「2019年内いっぱいまで時間をかけて減らしていく」(柴田氏)とした。
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