On Semiconductor(オン・セミコンダクター/以下、オンセミ)は2019年12月5日、東京都内で記者説明会を実施。同社のインテリジェントセンシング・グループ インダストリアルソリューション部門 バイスプレジデント兼ジェネラルマネジャーを務めるHerb Erhardt氏が、産業向けCMOSイメージセンサー戦略について説明した。
On Semiconductor(オン・セミコンダクター/以下、オンセミ)は2019年12月5日、東京都内で記者説明会を実施。同社のインテリジェントセンシング・グループ インダストリアルソリューション部門 バイスプレジデント兼ジェネラルマネジャーを務めるHerb Erhardt氏が、産業向けCMOSイメージセンサー戦略について説明した。
オンセミは、車載分野での同社の成長によってLiDARやレーダーなどのインテリジェントを持った要素が加わったことなどから、イメージセンサーを扱う組織名を「Imaging Sensing Group」から「Intelligent Sensing Group」へと変更したという。さらに同グループは車載ソリューション、産業ソリューション、民生ソリューションの3部門に分かれており、Erhardt氏は、このうち、産業ソリューションを担当している。
オンセミが産業アプリケーション向けマシンビジョンとして扱う分野は幅広く、フラットパネル検査などの「従来型」マシンビジョンのほか、高度道路交通システムや映画撮影技術、高性能監視、医療用イメージング、科学計測イメージング、そして地球観測などの宇宙分野も対象としている。顧客としては米国、ドイツを中心とした欧州、そして日本を中心としたアジアが3つの主要地域だという。
オンセミは車載向けのCMOSイメージセンサーでは業界をリードする立場であるが、Erhardt氏は「産業向けにも、車載向けの開発の中で得たさまざまな教訓が生かせる。そして反対に産業向けでもユニークな技術を開発しており、お互いの強みを生かしあうことができる」と話した。
また、「産業用イメージングでもリーダーにかなり近い市場シェアを取っており、セグメントによってはわれわれがリーダーとなっている。ノイズ、解像度、スピードにおいて高い競争力を持っている」と強調。さらに「他社でも高解像度や、アプリケーションによってはハイスピードなものがあるが、その性能を実現すると同時に消費電力やノイズが高まるなどしている。われわれはその点を踏まえ、同業他社より優れた技術を持つ、という立場を築けている」とした。
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