Erhardt氏は、産業用イメージングは、サイズや容量などの計測/計量、製品の位置検知/誘導、数量の検出や検査、1D、2Dの解読や識別の4つのカテゴリーに分けられるとし、求められる要素として高解像度、高画質、高フレームレート、そして小型化や低コスト化を挙げた。そのうえで高速出力やグローバルシャッターの進歩、ピクセル内イメージ補正、プロセスノードの縮小、BSI(裏面照射)、積層アーキテクチャといったテクノロジードライバーによって改善を図り、2005年のLUPAからVITA、PYTHON、XGSと、より性能の高い製品を展開してきたことを説明した。

左=4つのカテゴリーと求められる要素/右=オンセミの製品の進化を表したグラフ。青の線が解像度、緑が読み出しノイズ、黄がバンド幅を表している。技術の発展によって指数関数的に向上していることを示している(クリックで拡大)出典:On Semiconductorこうして進化してきた同社の最新製品によって実現するソリューションとして、Erhardt氏は同社のXGS45000を用いた例を挙げた。XGS45000はグローバルシャッター搭載の44.7メガピクセル(8192×5460)CMOSイメージセンサーで、最大解像度の場合、12ビット出力で最大48フレーム/秒の読み出しに対応。8K(8192×4320)モードでは12ビット出力で最大60フレーム/秒が可能になる。

まず1つ目の例は、フラットパネル検査だ。XGS45000を用いることで、パネルをピクセル単位での検査が可能としている。写真は国際画像機器展2019で公開されたデモの様子/右=会場で展示されていた同社のCMOSイメージセンサー「XGSシリーズ」手前の一番大きなものがXGS45000だ(クリックで拡大)出典:On SemiconductorCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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