アルプスアルパインは、画面に直接触れなくても手を近づけるだけで入力操作が可能な「タッチレス操作パネル」を、医療や介護現場などに提案していく。2021年ごろの製品化を目指している。
アルプスアルパインは2020年4月、画面に直接触れなくても手を近づけるだけで入力操作が可能な「タッチレス操作パネル」を、医療や介護現場などに提案していくと発表した。2020年1月に米国で開催された電子機器見本市「CES 2020」で応用システムのデモ展示を行っており、2021年ごろの製品化を目指す。
タッチパネルは、スマートフォンやカーナビゲーションシステム、交通機関の券売機、ATM装置など、さまざまな機器の入力装置として広く採用されている。一方で、不特定多数が利用する装置においては、「タッチパネルの汚れ」や「ウイルスの付着」などに対する抵抗感が高まっており、新たな対策が急務となっている。
アルプスアルパインが提案するタッチレス操作パネルは、タッチパネルの利点を生かしつつ、ウイルス感染などへの不安感を取り除くことで、安心かつ安全に快適な操作を提供することができるという。
具体的には、独自の高感度静電センサーを用いることで、パネル表面から10cm離れていても手の存在を検知できる。5cmまで近づくと手の位置を検知する。さらに、3cmまで近づくと指の位置を認識できるという。検出したデータを処理することでジェスチャーによる操作なども可能となる。もちろん、従来通り画面に直接タッチして操作することもできる。
CES 2020の展示ブースでは、タッチレス操作パネルを応用して、エアコンの温度や風量制御、照明器具の制御やカーテンの開閉による照度調整などのデモ展示を行った。操作内容をディスプレイに表示したり、音声でフィードバックしたりするなど、システムとしての利便性も高めることができるという。
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