アルプスアルパイン、防水気圧センサーを量産:気圧と水圧、センサー1つで測定
アルプスアルパインは、標高9000mの低圧環境から水深10mの高圧環境まで利用できるデジタル防水気圧センサー「HSPPAD143A」の量産を始めた。
HSPPAD143Aの外観
アルプスアルパインは2019年8月、標高9000mの低圧環境から水深10mの高圧環境まで利用できるデジタル防水気圧センサー「HSPPAD143A」の量産を始めた。フルカスタムの専用ICを搭載し、消費電流を低減した。
HSPPAD143Aは、これまで300〜1100hPa(ヘクトパスカル)だった圧力の計測範囲を、300〜2100hPaに拡大した。Oリングと組み合わせた機構設計により防水性能も高め、気圧と水圧を1つのセンサーで計測することが可能となった。
さらに、社内の設計ノウハウを生かしたフルカスタムの専用ICを搭載し、ローパワーモードで動作する時の消費電流を1.8μAに抑えた。分解能は2Pa/LSBである。計測精度は±2hPa。外形寸法は3.1×3.1×2.6mmで、表面実装が可能なパッケージで供給する。
サンプル価格(税別)は550円。2019年8月より月産10万個体制で量産を始めた。同社は、ウェアラブル機器の他、ガスメーターのガス圧測定など、さまざまなIoT(モノのインターネット)機器における圧力計測用途に、新製品を提案していく。
- 入力のアルプス+出力のアルパイン、強みを融合
アルプスアルパインは「第11回 カーエレクトロニクス技術展」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)で、車載向けのタッチインプットモジュールなどを展示した。
- SIGFOXの測位技術で物流資材管理、アルプスのIoTタグ
アルプスアルパインは「第8回IoT/M2M展」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)で、電池交換なく10年以上稼働できる新開発の物流管理用IoT(モノのインターネット)デバイス「Lykaner」とSigfoxの新たな測位技術を組み合わせた「物流資材管理システム」や、アナログメーターに磁気センサーを用いたIoTデバイスを取り付ける「遠隔監視システム」を紹介した。
- アルプス電気、静電容量技術で自動操舵を支援
アルプス電気は、「CEATEC JAPAN 2018」で、自社の最新デバイス技術を搭載し、自動操舵機能に関する国際基準「R79」に適合するコックピットを想定したデモ展示などを行った。
- EV向け、リアルなエンジン音の接近警報装置
アルプスアルパインは、「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)で、モーターで走行する電気自動車(EV)やハイブリッド車向けの、リアルなエンジン音を再現した「車両接近警報(eSound)」や、高感度の静電検出技術を利用したソリューションを展示した。
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