京セラは、レーザードップラー方式を用いた「光学式流量計測用モジュール」を開発した。2020年10月からサンプル出荷を始める。「非接触」「非接液」での計測が可能なため、医療機器用途などでの汚染リスクを低減できる。
京セラは2020年9月、レーザードップラー方式を用いた「光学式流量計測用モジュール」を開発、2020年10月からサンプル出荷を始めると発表した。「非接触」「非接液」での計測が可能なため、医療機器用途などでの汚染リスクを低減できる。
レーザードップラー方式を用いた光学式流量計測は、チューブを流れる液体に外部からレーザーを照射し、液体内の粒子に当たって反射する光を受ける仕組み。この時、反射光の周波数は、粒子が移動する速度によって変化する。これを信号処理することによって流量を計測する。
新製品に搭載した光学式センサーデバイスは、外形寸法が3.2×1.6×0.9mmで、重さは約0.02gと、小型軽量を実現した。これを、独自のセラミックパッケージ技術と光学シミュレーション技術により、外形寸法が40×8mmの小型モジュールに仕上げた。
また、独自開発の演算アルゴリズムを搭載しており、毎分1mL以下の極めて少ない流量から、毎分1L程度の比較的多い流量まで測定することができる。この他、光学式を採用したことで、これまで測定が難しかった高粘度の流体なども測定することが可能になった。
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