S32K3では、「MaxQFP」という新しいパッケージを採用したことで、標準的なQFPと比較して実装面積を最大55%縮小している。MaxQFPでは、「ガルウイング」と呼ばれる形のピンと「Jリード」と呼ばれる形のピンを交互に配置することで、ピンピッチを広く取れるようになっている。「そのため、実装面で複雑になることなく基板設計を行える。実装検査装置では、真上ではなく斜め上から撮影することで、X線を使わずとも検査できるというメリットもある」(山本氏)。
S32K3は、2020年10月にまずは4Mバイト品から、評価ボード、ソフトウェアパッケージとともにサンプル出荷を開始している。量産出荷は2021年第4四半期を予定している。
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