OKIエンジニアリング(OEG)は、計測機器の校正を短期間で行う「特急校正サービス」を始めた。校正作業に伴う生産ラインへの影響を最小限に抑えることができる。
OKIエンジニアリング(OEG)は2020年12月、計測機器の校正を短期間で行う「特急校正サービス」を始めた。校正作業に伴う生産ラインへの影響を最小限に抑えることができる。
生産ラインに導入されたオシロスコープやマルチメーターなどの計測機器は、高い測定精度を維持するために、認定校正試験所による法令に基づいた校正を毎年行う必要がある。しかし、計測機器の校正作業を行う際は、検査や試験の工程を一時停止しなければならない。このため、校正期間の短縮は顧客にとって課題の1つでもあった。
特急料金を受け取り、短期間で計測機器の校正を行う「特急校正サービス」として、2種類を用意した。「出張校正」サービスは、OEGの技術者が客先の現場で作業する。生産ラインに点在する多くの計測機器について、100台までなら校正を1日で完了するという。これによって校正の期間は、通常の3分の2に短縮できる。
もう1つのサービスは、OEGの施設内で行う「引き取り校正」である。対象となる計測機器を顧客がOEGに発送し、校正を終えて顧客の手元に戻るまでの期間を、最短で3日間とした。迅速な対応により、顧客は校正作業に伴う生産ラインへの影響を大幅に軽減することが可能となる。
なお、特急校正サービスの標準価格は個別見積もりとなっている。OEGは新サービスの販売目標として、2021年度に2000万円を計画している。
OEGは、ISO/IEC17025認定校正機関として1995年にJCSS(Japan Calibration Service System)、2018年にA2LA(米国試験所認定協会)の認定を受け、さまざまな計測器の校正サービスを一括で提供してきた。設備の拡充などにより、対応できる範囲も順次拡大している。
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