新日本無線は2021年6月23日、高音質デバイス製品群「MUSES(ミューズ)シリーズ」の新製品として高音質オペアンプ「MUSES05」の量産を開始したと発表した。
新日本無線は2021年6月23日、高音質デバイス製品群「MUSES(ミューズ)シリーズ」の新製品として高音質オペアンプ「MUSES05」の量産を開始したと発表した。同シリーズのオペアンプ製品として最も高い音質を実現するフラグシップ製品として位置付け、2021年10月ごろから一般販売を開始する予定。価格は未定としている。
MUSESシリーズは「“真実の音”を提供することを目的として開発」(同社)というコンセプトの下、生産性の制約を極力排除して音質を重視、優先した回路、材料、組み立て技術を用いた高音質デバイスを展開している。
量産を開始したMUSES05は、同シリーズのオペアンプとして最高峰の音質を実現する新たなフラグシップ製品。オーディオ用にウエハープロセスをチューニングし専用トランジスタを開発し搭載。さらにフルバランス型差動振幅回路やアンプ内の前段と後段の相互干渉を低減するため、回路の入力段と出力段を分離した2チップ構成を採用するなどし、高音質化を図った。
入力段はJ-FETで動作電源電圧は±3.5〜±18V。全高調波歪率は0.00003%(f=1kHz)、入力変換雑音電圧7.5nV/√Hz(f=1kHz)。パッケージは、4.5×5.0×0.78mmサイズで、高音質化と高放熱性を実現する無酸素銅フレームを採用した「ESON12-CA8」になっている。
MUSES05の音質について新日本無線では「既存のMUSESシリーズのオペアンプでは到達できていなかったディスクリートアンプの音質と比べることができるレベルに達した」としている。
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