富士通セミコンダクターメモリソリューションは、動作温度範囲が最大125℃で車載グレードに準拠した4MビットFRAM「MB85RS4MTY」の量産を始めた。
富士通セミコンダクターメモリソリューションは2021年7月、動作温度範囲が最大125℃で車載グレードに準拠した4MビットFRAM「MB85RS4MTY」の量産を始めた。
MB85RS4MTYは、車載用電子部品信頼性規格の「AEC-Q100グレード1」に準拠しており、ADSA(先進運転支援システム)や高性能産業用ロボットなどの用途に適した不揮発性メモリである。
動作温度範囲は−40〜125℃で、メモリ容量は4Mビット(512k×8ビット構成)である。動作電源電圧は1.8〜3.6Vで、インタフェースはSPIを備えている。125℃という高温環境でも、10兆回のデータ書き換え回数を保証するという。また、最大動作周波数の50MHzで動作している時も、書き込み電流は4mA以下と極めて少ない。パッケージはリードなしの8端子DFNで供給する。
同社によれば、現行のEEPROMやSRAMをFRAMに置き換えることで、開発負荷の軽減や製品の高性能化、コスト削減などが可能になるという。
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