人類が2足歩行を選択した時に、腰痛で苦しむ運命は決まったのです。
この記事は、2022年8月8日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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人生で初めて、「激しい腰痛」というものに見舞われました。重い物を持ち上げた拍子などに突然、腰痛に襲われる、いわゆる“ぎっくり腰”とは少し違う気もするのですが、ある日の夕方、「あれ? 何か腰が痛いぞ」と感じ、そこからどんどん痛みが増して、その日の夜は本当に文字通り眠れないほどの腰痛に苦しめられました。
次の日の午前中、すぐに整形外科に行き、レントゲンを撮ってもらったのですが、腰椎椎間板ヘルニアではなかったものの、椎間板に負担がかかり、炎症を起こしていたようです。
そうなった原因は明々白々で、かれこれ2年以上続いているフルリモートワーク&長時間のデスクワークです。座り方も悪かった上に、気付くと1時間以上座りっぱなしということもしばしばありました。「座るというのは、思っている以上に腰に負担がかかるものなんですよ」と先生はおっしゃっていました。リモートワークでも、ちょこちょこ立ち上がって家事をすることはあっても、やはり、オフィスに通勤して働くことに比べたら、運動量は圧倒的に少ないのは明らかです。
座りっぱなしと運動不足による腰への負担が、この2年ちょっとで積もりに積もり、ついに爆発したのでしょう。くしゃみをしても痛い、深呼吸しても痛い。寝返りもうてない――。腰痛があんなにつらいものとは思いもしませんでした。これまでの生活を猛烈に反省したので、腰の痛みが落ち着いたら生活改善に取り組むことにします。絶対そうします(と、読者の皆さんに誓っておくと、きっとやれると思うのです)
それにしても、リモートワークを開始して2年以上たった今、私が所属する編集部では弊害がどんどん明らかになっている気がします。オン/オフの切り替えが難しく、勤務時間が増え、メンバーは疲れ果てています。私の腰痛の他にも、肉離れやら血圧急上昇やらを起こしたメンバーもいて、とにかく不調を訴える声がやみません。
いつも、「社会的課題の解決に大いに貢献するテクノロジー」の取材をしますが、さすがにテクノロジーで腰痛を解消するのは無理です。ただ、AI(人工知能)技術で姿勢を検知/分析するなどのアプリはあるようですね。それでも、根本的な解決にはなりません。
やはりここはひとつ、売り上げやページビューを追うのはほどほどにして、さっさと仕事を切り上げ、座らずにマメに動く時間を増やすしかないのでは。
これからは、「書を捨てよ町へ出よう」ならぬ、「PCを閉じよ外へ出よう」を最優先にしたいと思います。
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