組み込み技術の展示会「embedded world 2023」(ドイツ・ニュルンベルク)が2023年3月14日に開幕した。企業/団体が計6ホールを埋め、組み込みシステム開発の分野における最新トレンドを紹介している。
組み込み技術の展示会「embedded world 2023」(ドイツ・ニュルンベルク)が2023年3月14日に開幕した。"コロナ明け"の本格的な再開となった今回は、計6ホールに企業/団体が出展し、組み込みシステム開発の分野における最新トレンドを紹介している。
2年ぶりのリアル開催となった前回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の不確実性を考慮し開催時期を延期することになったが、今回は当初の計画通りに開幕、初日から多くの来場者でにぎわい、本格的な展示会の再開となった。主催のNurnbergMesseによると、組み込みシステムにおける革新的な製品を表彰する「embedded award」への応募数は98件と過去最高だったほか、スタートアップエリアやミーティングルームも予約で満員の状態だという。NurnbergMesseのエグゼクティブディレクター、Benedikt Weyerer氏は開催に先立ち、「出展者の間にも熱いムードが漂っている。彼らは同展示会がついに再開することを心待ちにしている」とコメントしていた。
初日の2023年3月14日には、第19回目となる「embedded award」の受賞者が発表された。賞のカテゴリーは、従来のハードウェア、ツール、ソフトウェア、エンベデッドビジョン、セーフティ&セキュリティ、スタートアップに加え、今回から新たに「AI(人工知能)」と「SoC(System on Chip)/IP(intellectual property)/IC設計」の2つが追加された。
SoC/IP/IC設計分野では、MIPSによる同社初のRISC-V IPコアである「eVocore P8700」が、AI部門では、ドイツのAI新興企業AITADによる、AIを活用し水消費量を監視する無線赤外線センサーモジュールが受賞した。
また、今回から組み込みシステム業界における女性間の交流を強化することを目的としたネットワーキングイベント「#women4ew」も初開催される。
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