ルネサス、PCB設計ツールを「Altium 365」に統一 : コスト削減や製品の投入期間短縮へ
ルネサス エレクトロニクスは、社内で用いるプリント基板(PCB)設計ツールをアルティウム製の「Altium 365クラウドプラットフォーム」に統一した。社内におけるPCB設計の合理化や簡素化を図り、コスト削減や市場への製品投入期間の短縮を狙う。
ルネサス エレクトロニクスは2023年6月、社内で用いるプリント基板(PCB)設計ツールをアルティウム製の「Altium 365クラウドプラットフォーム」に統一したと発表した。社内におけるPCB設計環境の合理化や簡素化を図り、コスト削減や市場への製品投入期間の短縮を狙う。
出所:ルネサス
ルネサスは、自社製のプロセッサやアナログ&パワーICなどを組み合わせた動作検証済みのソリューションとして「ウィニング・コンビネーション」を提供している。その数は既に400種類以上にも達するという。これらのソリューション開発において、ほとんどのケースでPCB設計が必要となるが、これまでは複数のPCB設計ツールが社内で用いられてきた。
そこで今回、クラウドベースのPCBデザインプラットフォームである「Altium 365」に統一することを決めた。ライブラリーや設計データなどの設計資産は、セキュリティが保たれたクラウド内の一元化された場所に保存されている。ユーザーは、リンクを共有することで、バージョン履歴を管理しながらチーム全員とリアルタイムに共同作業を行うことができる。
Altium 365の活用に合わせルネサスは、全製品のECADライブラリーを順次Altium Public Vaultに公開していく。もちろん、アルティウム以外のECAD設計プラットフォームを活用しているユーザーについても、ライブラリーの提供など、全面的にサポートしていく予定だという。
RISC-V CPU搭載のボードコンピュータを発売
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ルネサスとニデックが次世代E-Axleで協業へ
ルネサス エレクトロニクスとニデックは、EV(電気自動車)向けのE-Axleの半導体ソリューションでの協業に合意した。ニデックのモーター技術とルネサスの半導体技術を掛け合わせ、業界最高水準となる次世代E-Axleの実現に向け、PoC(概念実証:Proof of Concept)の共同開発を目指す。
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