米Seagate Technologyの2024会計年度第3四半期(2024年1〜3月期)の業績を紹介する。
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2024年4月23日、WDが同年4月25日である。そこで今回と次回は、Seagate(今回)とWD(次回)の四半期業績を続けてご報告する。
Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。4月23日に同社が発表したのは2024年1月〜3月期の四半期業績で、会計年度では「2024会計年度第3四半期(Q3FY24)」となる。
2024会計年度第3四半期(2024年1月〜3月期)の売上高は前四半期(前期)比6.4%増、前年同期比11.0%減の16億5500万米ドルである。前四半期(前期)比は2期連続で上昇したものの、前年同期比では8四半期連続の減少となった。
概況としては前期に続き、クラウド向けニアラインHDDの需要が増加したことが、前期比の売上増に寄与した。コスト削減への要求は厳しいものの、クラウド向けニアラインHDDの価格は上昇した。
営業損益にはNon-GAAPベースとGAAPベースがある。今期はいずれも黒字だった。Non-GAAPベースの営業利益は1億8300万米ドル、GAAPベースの営業利益は1億4300万米ドルである。前四半期(前期)はNon-GAAPベースの営業利益が1億2700万米ドル、GAAPベースの営業利益が1億2400万米ドルだった。いずれも前期比で増加していることがわかる。
粗利益率はNon-GAAPベースが26.1%、GAAPベースが25.7%である。前期と比べてそれぞれ2.5ポイント増、2.4ポイント増と上昇した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.