村田製作所は2024年4月26日、2023年度通期(2023年4月〜2024年3月)の決算を発表した。売上高は前年度比2.8%減の1兆6402億円、営業利益は同27.8%減の2154億円だった。2023年10月に発表した業績予想と比較すると、売上高は予想を1.2%上回り、営業利益は予想を20.2%下回った。
村田製作所は2024年4月26日、2023年度通期(2023年4月〜2024年3月)の決算を発表した。売上高は前年度比2.8%減の1兆6402億円、営業利益は同27.8%減の2154億円だった。2023年10月に発表した業績予想と比較すると、売上高は予想を1.2%上回り、営業利益は予想を20.2%下回った。
売上高は、高周波モジュールや表面波フィルターが好調だったほか、コンデンサーの売上高がモビリティやスマートフォン向けで増加したものの、リチウムイオン二次電池やコネクティビティモジュールが減少した。営業利益は、操業度低下や製品価格値下がりに加え、円筒形リチウムイオン二次電池の設備などの減損損失を495億円計上したことで減益となったという。減損損失の影響を除くと、営業利益は前年度比11.2%減だった。
2023年度第4四半期の受注高は、前四半期比で微減した。季節性のスマホ需要変動によって高周波/通信やコンデンサーの受注が減少したためだ。出荷額に対する受注額の割合を示すBBレシオは1.05で、2021年度第4四半期ぶりに1を上回った。
主力のMLCC(積層セラミックコンデンサー)の生産設備の稼働率は、2023年度第4四半期は80〜85%で推移したという。2024年度(2024年4月〜2025年3月)は85〜90%の稼働率を見込む。
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