Andes Technology(晶心科技)は、IoT(モノのインターネット)や組み込みシステムに向けたRISC-Vプロセッサコア「AndesCore D23」と「同N225」のライセンスを供与しており、既に複数の企業が応用製品の開発に向けて同コアを評価中である。
Andes Technology(晶心科技)は、IoT(モノのインターネット)や組み込みシステムに向けたRISC-Vプロセッサコア「AndesCore D23」と「同N225」のライセンスを供与しており、既に複数の企業が応用製品の開発に向けて同コアを評価中である。
RISC-V International創設メンバーでもあるAndes Technologyは、2019年2月にRV32I/EMAC ISAを実装した2ステージパイプラインAndesCoreの「N22」コアを発表した。今回のD23およびN225は、新しいマイクロアーキテクチャと最新のRISC-V拡張機能を実装。3ステージのパイプラインを備え、極めてコンパクトな設計とした。従来に比べて、「パフォーマンスの向上」や「コードサイズの縮小」「セキュリティの強化」を図った。
具体的に、N225はRV32 IMACBZce非特権拡張機能やマシン/ユーザーモードおよび、拡張物理メモリ保護(ePMP)機能などを搭載した。D23ではさらに、単精度/倍精度浮動小数点、スカラー暗号および、SIMD/DSPドラフトに対応するなどFDKP拡張機能をサポート。CMO(キャッシュ管理オペレーション)拡張機能も備えている。セキュリティを高めるためのスーパーバイザーモードと、それに関連するPMP(sPMP)も搭載している。
性能は、4.55(D23)および4.4(N225)Coremark/MHzと、2.08(D23)および1.92(N225)DMIPS/MHzというベンチマークスコアをそれぞれ達成している。また、「PowerBrake」や「Wait-For-Interrupt(WFI)」、「Wait-For-Event(WFE)」など高度な電源管理テクノロジーにも対応した。新しいRISC-V Zceコードサイズ削減拡張機能が追加されたことによって、Embench-IoTベンチマークのコードサイズは、N22に比べ4.4%削減できるという。
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