ルネサス エレクトロニクスは、独自に開発したRISC-Vベースの32ビットCPUコアを搭載した初の汎用マイコン「R9A02G021」を発売した。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2024年3月26日、独自に開発したRISC-Vベースの32ビットCPUコアを搭載した汎用マイコン「R9A02G021」を発売した。
R9A02G021の最大動作周波数は48MHzで、命令処理効率の指標である「CoreMark/MHzスコア」で3.27を達成した独自開発のRISC-Vコアを搭載。消費電力は、動作時162μA/MHz、ウェイクアップスタンバイ時4μA、ソフトウェアスタンバイ時0.3μAとなっていて、性能と消費電力のバランスを確保しているという。メモリは128Kバイトの高速フラッシュメモリと16KバイトのSRAM、4Kバイトのデータ保存用フラッシュメモリを搭載している。また、12ビットA-Dコンバーターおよび8ビットD-Aコンバーターを搭載しているほか、UART、SPI、I2C、SAU(シリアルアレイユニット)といった標準的なシリアル通信インタフェースを備えているためセンサーやディスプレイなどの外部モジュールとも接続できる。入力電圧範囲は1.6〜5.5Vと広いためノイズ耐性も高く、低電圧/低電流動作が可能かつバッテリー駆動機器にも適しているという。
同製品についてルネサスは、IoT(モノのインターネット)機器や小型家電、ヘルスケア機器、産業機器などの幅広い用途に使用できるとしている。
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