オンセミ(onsemi)は、チェコに最先端のSiC(炭化ケイ素)製造施設を設けると発表した。垂直統合型の製造拠点で、複数年にわたり最大20億米ドル(440億チェココルナ)の投資を計画している。
オンセミ(onsemi)は2024年6月、チェコに最先端のSiC(炭化ケイ素)製造施設を設けると発表した。垂直統合型の製造拠点で、複数年にわたり最大20億米ドル(440億チェココルナ)の投資を計画している。
SiCベースのパワー半導体は、高耐圧、高耐熱、高放熱といった特長を備え、EV(電気自動車)の性能向上などに貢献することから、急速に需要が高まっている。オンセミはこれまでも、チェコ・ロズノフ市にある工場で、SiCポリッシュドウエハーやSiCエピタキシャルウエハーなどの製造を行ってきた。
2022年9月には同工場でSiCウエハー製造ラインの拡張工事も完了し、増産体制を整えた。同施設では現在、10億個以上のパワー半導体を含む、年間300万枚以上のウエハー生産することが可能だという。新たな投資により、Si(シリコン)やSiCウエハー(ポリッシュドおよびエピを含む)などの製造能力をさらに強化する。
オンセミでは、今回の投資が完了すれば、「年間で2億7000万米ドル(60億チェココルナ)以上は、チェコのGDPに貢献する」と予測している。
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