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「真実の音」を追求した電源IC MUSES100を発売音質特化のMUSESシリーズ初の電源IC

日清紡マイクロデバイスは2024年7月、高音質オーディオで求められる低ノイズを実現したオーディオ用D-Aコンバーター用電源IC「MUSES100」を発売した。

» 2024年07月25日 09時30分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

超低出力雑音電圧、高リップル除去率を実現

 日清紡マイクロデバイスは2024年7月、高音質オーディオで求められる低ノイズを実現したオーディオ用D-Aコンバーター用電源IC「MUSES100」を発売した。同社では、高品位で原音に忠実で感性に響くような「真実の音」を提供するために開発したとしている。サンプル価格は440円(1000個購入時単価/税込)

「MUSES100」の外形[クリックで拡大] 提供:日清紡マイクロデバイス

 日清紡マイクロデバイスは、「真実の音」を提供することを目的に、高音質を追求したオーディオ専用デバイスを「MUSES」として展開。これまで高音質オペアンプや高音質オーディオ電子ボリュームなどを製品化してきた。今回、発売したMUSES100は、MUSESシリーズとして初の電源ICで、オーディオ機器専用のD-Aコンバーター(以下、DAC)向け電源ICになっている。

 MUSES100は、高音質のオーディオに必要な超低出力雑音電圧、高リップル除去率を実現。ノイズリダクション(NR)端子を備え、NR端子とグランド(GND)端子間に、ノイズリダクションコンデンサー(CNR)を最短距離で接続することで優れた低出力雑音電圧、高リップル除去率を発揮する。出力雑音電圧は、3.0μVrms(Iout=50mA、CNR=0.47μF時/典型値)で、リップル除去率は90dB(Iout=100mA、f=10kHz、CNR=0.47μF時/典型値)になっている。

超低出力雑音電圧(左)と高リップル除去率の特性例[クリックで拡大] 出所:日清紡マイクロデバイスプレスリリース

 入力電圧範囲は2.5〜5.5V。出力電圧範囲は1.2〜5.0Vで最大出力電流は600mA。自己消費電流は960μAになっている。パッケージは、小型で高放熱なDFN3030ー8ーGQ(サイズ=3mm角、高さ0.75mm)を採用している。

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