エリクソンモビリティレポートによると、2024年第1四半期の月間平均データトラフィックは、前年同期比25%増の145EB(エクサバイト)。地域別では、インドが最も多い29Gバイトだった。スマートフォン1台当たりの世界の月間平均データトラフィックは、2023年が17Gバイトなのに対し、2029年には42Gバイトまで増加する見込みだ。
5Gのモバイルデータトラフィックは、2029年には2023年比で3倍に増加し、モバイルデータトラフィック全体の75%を占めると予想している。
鹿島氏は、モバイルデータトラフィックが右肩上がりに増加している理由について「デバイスが新しくなる度に解像度が上がっているため、同じ人が従来通りデバイスを使用していた場合でもモバイルデータトラフィックは増加していく。特に、若年層はスマホの使用時間が多い他、極端にデータトラフィックが多い層も一定数存在する」と説明した。
また、AI搭載デバイスの普及に伴うデータトラフィックへの影響については、「データトラフィックの増加は十分に考えられるため、今後しっかり検証していく。ただし、増加量については、データ処理をデバイス上で行うか、クラウド上で行うかによって影響度合いは大きく変化するだろう」と述べた。
FWA(固定無線アクセス)接続数も急拡大する見通しだ。エリクソンは、FWAの接続数が2029年には3億3000万件に増加し、FWAトラフィックは、2023年から2029年で5倍に増加すると予測している。
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