米Western Digitalの2024会計年度第4四半期(2024年4月〜6月期)の業績を紹介する。
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2024年7月23日、WDが同年7月31日である。そこでSeagateとWDの四半期業績を続けてご報告している。本コラムの前回はSeagateの業績概要を紹介した。今回はWDの業績概要をご報告する。
WDの会計期間はSeagateと同様に7月から始まり、6月を決算月とする。7月31日に同社が発表したのは2024年4月〜6月期の四半期業績で、会計年度では「2024会計年度第4四半期(Q4FY24)」となる。
WDはHDDの大手ベンダーであるとともに、フラッシュメモリ応用品の大手ベンダーでもある。HDD事業とフラッシュメモリ事業の売り上げ比率は若干の変動はあるものの、おおむね半分ずつを占める。本稿では両方の事業について、四半期業績の発表資料から説明する。
2024会計年度第4四半期(2024年4月〜6月期)の売上高は前四半期比(前期比)8.88%増、前年同期比40.9%増の37億6400万米ドルである。前期比は4四半期連続で伸びた。前年同期比は8四半期ぶりに増加した前期に続き、2四半期連続で増加した。
営業損益は2四半期期連続の黒字かつ前期比で伸びた。Non-GAAPベースの営業利益は6億6600万米ドル、GAAPベースの営業利益は5億700万米ドルである。6四半期ぶりに黒字転換した前期はそれぞれ3億8000万米ドル、2億7300万米ドルだった。
2024会計年度第4四半期(2024年4月〜6月期)の粗利益率は、Non-GAAPベースが36.3%、GAAPベースが35.9%である。前期と比べ、それぞれ7ポイント増、6.9ポイント増となった。売上高営業利益率はNon-GAAPベースが17.7%、GAAPベースが13.5%である。前期はそれぞれ11.0%、7.90%だった。
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