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半導体事業が好調のams OSRAM、日本市場では「非車載領域を強化」本社CEOと日本法人社長が語る(1/2 ページ)

ams OSRAMの日本法人であるams-OSRAMジャパンは2025年2月20日、事業状況と戦略についての説明会を開催した。

» 2025年02月25日 10時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

 ams OSRAMの日本法人であるams-OSRAMジャパンは2025年2月20日、事業状況と戦略についての説明会を開催した。説明会にはams OSRAM CEO兼会長のAldo Kamper氏とams-OSRAMジャパン 社長兼日本地域統括バイスプレジデントの針田靖久氏が登壇した。

左から、ams-OSRAMジャパン 社長兼日本地域統括バイスプレジデント 針田靖久氏、ams OSRAM CEO兼会長 Aldo Kamper氏 左から、ams-OSRAMジャパン 社長兼日本地域統括バイスプレジデント 針田靖久氏、ams OSRAM CEO兼会長 Aldo Kamper氏[クリックで拡大]

 ams OSRAMの主力製品は、LEDなどのエミッター類、光センサーなどのセンサー類、光学マイクロモジュール、そしてICだ。特に光センサーとLED、車載用ランプでは高いシェアを維持している。

 売上高を製品別にみると、約70%はLEDやレーザー、IC、センサーといった半導体で、残る30%が照明だ。用途別では52%が自動車、25%が産業/医療機器で、23%が民生機器である。地域別では日本を含むアジア太平洋地域が50%を占め、欧州/中東/アフリカ、そして南北アメリカと続く。

ams OSRAMの概要 ams OSRAMの概要[クリックで拡大] 出所:ams-OSRAMジャパン

自動車/産業分野のスマート化が追い風

 ams OSRAMの売上高の半数以上を占める車載製品について、Kamper氏は「LEDやセンサーの自動車への搭載数は日に日に増している。非常に期待値が高く、躍動している領域だ」と述べた。先進運転支援システム(ADAS)や自動運転に重要なセンサーに加えて照明も高度化が進んでいて、テキストを表示してディスプレイのように利用できるテールライトや、安全機能を付与したヘッドライトなどと、付加価値を高めたものが増えているという。

 産業分野でも、ファクトリーオートメーション(FA)機器や産業用ロボットなどで、センサーによるデータ取り込みの重要性が増している。Kamper氏は「日本はFA/ロボットについては極めて先進的な国なので、ams OSRAM製品との親和性が高いのではないか」とした。

自動車分野におけるams OSRAMのソリューション産業分野におけるams OSRAMのソリューション 自動車、産業分野におけるams OSRAMのソリューション[クリックで拡大] 出所:ams-OSRAMジャパン

 他に、モバイル/ウェアラブル機器、農業用照明、医療機器などにおいてもams OSRAMのセンサーやLEDが多く利用されているという。

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