ams OSRAMの2024年のグループ全体での売上高は前年比1%減だった。半導体のコアポートフォリオの売上高は前年比で7%増加したという。Kamper氏は「簡単な年ではなかったが、ams OSRAMにとって分水嶺となる重要な年だった」と述べた。
Kamper氏は現職に就任した2023年以来、戦略的効率化プログラム「Re-establish the Base」を進めていて、その一環として半導体の非コアポートフォリオからの撤退など、コスト削減を行っている。2024年は「プログラムが実を結び始め、目標値を超えるコスト削減を実現できた」とした。
2027年までの成長モデルとして、半導体事業の売上高は年平均で6〜10%の成長、照明事業はやや減少または現状維持を目指す。
日本市場でも、売上高の50%以上は自動車向けだ。針田氏は「車載領域でams OSRAMは確固たる地位を築いている。今後もどんどん成長させていく」としながらも、「モバイル/ウェアラブル機器、産業機器、医療機器など、他の領域でも伸びしろがある」と語った。2025年1月からは日本法人内に非自動車領域の営業活動に向けた部署を新設したという。
針田氏は「日本法人はオーストリアの本社と直接やりとりできる。顧客の声を本社に届けながらより良いサポートを提供していく」とした。
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