「われわれはEPCが仕掛けた2年間にわたる実利のない特許紛争に完全な勝利を収めたことになる」とInnoscience。
この記事は、2025年5月12日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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2025年5月6〜8日、ドイツ・ニュルンベルクにおいて、世界最大規模のパワーエレクトロニクス展示会「PCIM Expo&Conference 2025」が開催され、筆者も会場で取材をしてきました。出展企業/組織は685社、来場者数は約1万6500人とことしも盛況で、また、出展企業の62%がドイツ国外からの参加という新記録も樹立。PCIMは「参加者は、国際的な対話の促進に加え、世界市場の包括的な概観を得られた」と述べています。
会場ではさまざまな技術革新が紹介されていましたが、ことしも主要なテーマの1つとして挙がるのがGaNパワー半導体の技術革新/普及加速の動向で、近年、取り組みを強化する大手半導体メーカーをはじめ、多くの企業がその最新の成果などをアピール。「5年以内にGaNがシリコンのコストに追い付くことが見えてきた」といった見解も聞けるなど、今後の本格的な市場拡大への期待が高まりました。レポート記事はこれからどんどんお届けしていくので、ぜひご覧ください。
さて、そんなGaNパワー半導体業界において注目されている、中国Innoscienceと米国EPC(Efficient Power Conversion)という主要プレーヤー同士の特許紛争について、先日、また大きな進展がありました。
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