EE Times Japan 創刊20周年に合わせて、半導体業界を長年見てきたジャーナリストの皆さまや、EE Times Japanで記事を執筆していただいている方からの特別寄稿を掲載しています。今回は、半導体・エレクトロニクス産業を40年取材している国際技術ジャーナリストで、セミコンポータル編集長、News&Chips編集長を務める津田建二氏に、半導体業界の過去20年の振り返りと、これから20年の見通しについて、ご寄稿いただきました。
この記事は、2025年6月24日発行の「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版2025年6月号」に掲載している記事を転載したものです。
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EETJ(Electronic Engineering Times Japan)の創刊20周年、おめでとうございます。
創刊された2005年における半導体産業は2274.8億米ドルであった。2024年には6305.5億米ドルと2.77倍になった。EETJ20年の2025年には7008億米ドルと3倍以上になるとWSTS(世界半導体市場統計)は予想している(図1)。半導体はかつて、プリント回路基板上に搭載された部品の一つであり、電子回路を形成するための部品にすぎなかった。2005年当時は、産業のコメと言われながらも部品であるからこそ、価値はそう高くなかった。コメならパンでもパスタでも麺類でも代用品はいくらでもあるからだ。
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