米Seagate Technologyの2026会計年度第1四半期(2025年7月〜9月期)の決算を紹介する。
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2025年10月28日、WDが同年10月30日である。そこで今回と次回は、Seagate(今回)とWD(次回)の四半期業績を続けてご報告する。
Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。10月28日に同社が発表したのは2025年7月〜9月期の四半期業績であり、会計年度表記では「2026会計年度第1四半期(Q1FY26)」となる。
2026会計年度第1四半期(2025年7月〜9月期)の売上高は、前四半期(前期)比8%増、前年同期比21%増の26億2900万米ドルである。前期比は2四半期連続の増加、前年同期比は6四半期連続の増加となった。前期に続いてデータセンター向け大容量HDDの需要が強く、販売額をけん引した。
営業損益は前期比での増益が続く。Non-GAAPベースの営業利益は前期比19%増の7億6300万米ドル、GAAPベースの営業利益は同22%増の6億9400万米ドルである。
粗利益率はNon-GAAPベースが40.1%、GAAPベースが39.4%となった。前四半期(前期)と比べてそれぞれ2.2ポイント増、2.0ポイント増である。売上高営業利益率(営業利益/売上高)はNon-GAAPベースが29.0%、GAAPベースが26.4%といずれもかなり高い。前期比はそれぞれ2.8ポイント増、3.2ポイント増である。前期に続き、売上高、営業利益、売上高営業利益率の全てが前期比で上昇しており、業績の好調さが強まった。
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