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「空間ノイズキャンセリング」ってなんだ!? 静かにアツいNTTの音響技術電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

電話通信を基盤にする音響技術、意外と面白いです。

» 2025年11月25日 12時25分 公開
[杉山康介EE Times Japan]

 この記事は、2025年11月25日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。

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「空間ノイズキャンセリング」ってなんだ!? 静かにアツいNTTの音響技術

 2025年11月19日から、NTTの最新研究結果を発表する「NTT R&Dフォーラム 2025」が開催されています。それに先立ち、11月18日のメディア説明会に参加してきました。光量子コンピュータや光コンピューティングの話など、随時発信していきますのでぜひご覧ください。

 さまざまな技術展示が行われていましたが、その中で個人的に気になったのが「空間ノイズキャンセリング」です。ワイヤレスイヤフォン、ヘッドフォンに搭載されるアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、外音をマイクで拾い、リアルタイムで逆位相の音を生成して外音と相殺させる仕組みですが、これをそのまま空間に適用したのだとか。

新開発インタフェース 新開発インタフェース[クリックで拡大]

 仕組みが同じとはいえ、イヤフォンは耳の中に直接音を送り込むため、いわば逆位相の音を1パターンだけ作れば良いわけですが、空間全体となるとそうはいきません。全方向の音を拾い、空間内のさまざまなポジションごとに最適化された逆位相音を届ける必要があり、実現の難易度は桁違い。その複雑かつ膨大な処理を、新開発の低遅延、低消費電力インタフェースで実現したそうです。

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